【西美濃】にしみのナチュラル「梨のドライフルーツ」

この春、西美濃の梨農家さんが作った梨のドライフルーツが発売され、人気を集めています。

梨のドライフルーツ

商品名は「にしみのナチュラル『梨のドライフルーツ』」。

ドライフルーツといえば、イチジクやマンゴーなどを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。でも、梨のドライフルーツってあまり聞いたことがありませんよね。

一体、どんな経緯で梨のドライフルーツが生まれたのでしょう? さかだち編集部は、自社加工品ブランド「にしみのナチュラル」を立ち上げた大垣市にある「DIB農園」さんを訪れて、お話を伺いました。

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林さん

梨農園で迎えてくれたのは、大垣市で米や梨などの農産物の生産販売を行う「株式会社DIB」の代表取締役の林達也さん。

林さんは35歳の時に独立して米作りを主体とした農業をはじめて、11年が経ちます。4年前からは、もともと大垣市の曽根地区や南若森地区で生産が盛んだった梨作りにも着手しました。

梨畑

大垣は “水の都” とも呼ばれているように地下水が豊富で、江戸時代から梨栽培が始まり、梨の名産地として知られるようになったとのこと。

梨がなってる様子

この「DIB農園」では、幸水や豊水、あきづき、甘太といった品種の梨を作っています。

「梨は品種によって、8月初旬から10月初旬までが収穫期になります。今年の梨は終盤にかかってきたので、この『甘太』が最後になりますね」と果樹園を担当している谷光治さん。

根圏制御栽培法

「DIB農園」さんは新しい技術も積極的に導入しており、岐阜県下ではじめて、梨の栽培に「根圏制御栽培法」を取り入れました。

これは、地面に遮根シートを敷いて培土を盛り、樹を育成する技術で、ポット栽培のようなもの。これによって、短期に高品質の梨をたくさん収穫することができます。

Y字樹形

また、果実の実る枝を一定の間隔で直線的に配置できる「Y字樹形」を採用しているため、摘蕾や摘果、収穫などがしやすいようになっています。

確かに、主幹からきれいにY字型に枝が分かれて伸びています!

甘太

こんな風に丹精込めて作っている梨ですが、どうしても皮に少し傷がついたり、形がいびつになったりして、出荷できない梨が出てしまうのだそう。

そこで、西美濃地域の農産物や産業を活用して、新しい産業を生み出す『西美濃地域新産業創出事業』にエントリーして「にしみのナチュラル」というブランドを立ち上げ、商品化をしたのが「梨のドライフルーツ」だったのです。

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商品
梨のドライフルーツ 小(20g)500円、大(30g)700円(税込)

「梨のドライフルーツ」は大垣市内の大型冷房乾燥設備を持つ企業に製造委託をして、梨を冷風によって乾燥させているため、少ししっとりと柔らかい仕上がりになっています。

驚くのは、その甘さ!

口に入れるとまず梨の味が広がりますが、そのあとに噛めば噛むほど甘みが出てきて、「梨ってこんなに甘かったんだ…」とびっくりしてしまいます。初めて食べた人に「お砂糖を入れているの?」と聞かれることも多いそうですが、砂糖は使っておらず、果実を乾燥させているだけなので、天然の甘みなんですよね。

ドライフルーツなので4ヶ月間保存ができ、ヘルシーで気軽に食べられるので、オフィスの引き出しに常備して、ちょっとおやつに…というときにもぴったり!

▷梨のドライフルーツが買えるお店「OKB八百屋 本店」

売り場

「梨のドライフルーツ」は、大垣市郭町のKixビル地下1階にある「OKB八百屋 本店」で購入することができます! 可愛らしいパッケージなので、贈り物や西美濃のおみやげとしても喜ばれますよ。

この「OKB八百屋 本店」には、西美濃地域で採れた野菜やフルーツをはじめ、ドライフーズや調味料、お惣菜やお弁当、福祉施設で作られたおやつなど、いろんなものが揃っています。

毎日の食卓に並ぶ食材の買い物にも、西美濃のおみやげ探しにもぴったりなので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。


OKB八百屋 本店

住所:大垣市郭町2-25 K i xビル地下1階
営業時間:11:00〜18:00
定休日:土曜、日曜、祝日

2020年11月01日作成
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