【岐阜】三河亭/岐阜ランチ

旧岐阜市役所南庁舎のすぐ北の通りにある「三河亭」さんに、ランチに行ってきました!

三河亭さんは、明治27年に岐阜で初めての洋食店として開業したという、創業100年を数える老舗。2013年に惜しまれつつも休業となっていましたが、8年の歳月を経て、2021年7月21日についに復活を果たしたんです!

もちろん、今回のリニューアルオープンでは、三河亭さんの代名詞ともいえる「高等ライス」も復活!高等ライスとは、丼に入った目玉焼き乗せカレーライスのこと。昔はカレーが高級料理だったことから、高等ライスと名付けられたのだそう。

実は休業から8年ぶりに三河亭さんが復活したきっかけも、この高等ライスでした。4代目の中島稔さんの長女である服部恵美さんが「あの高等ライスをまた食べたい」と熱望したことから、もう一度、三河亭の看板に明かりが灯ることになったのです。

「休業した後も、お店の常連だったお客様から『もう再開しないの?』というお声を聞くことがとても多くて、時には電話でお問い合わせをいただくこともあって。私自身も、もう一度、父が作る高等ライスが食べたい、お店を復活させたいという思いが強くなり、父に伝えたんです。そうしたら父も『とりあえず、作ってみるか』って言ってくれて」と恵美さん。

しかし、すでに閉店してしまった取引先などもあり、稔さんと恵美さんは、新たに材料を見直して仕入れ先を探すことからスタート。残してあった手書きのレシピと、稔さんの料理人としての腕と長年厨房で培われた感覚、そして「これまで誰よりも一番、高等ライスを食べてきた」という恵美さんの舌の記憶から、1年以上の試作を経て“三河亭の高等ライス”が蘇ったのです。

店内は新たにカウンター席をしつらえ、一人客でも利用しやすくなりました。現在はランチタイムのみの営業ですが、今後は不定期で17時までの喫茶営業もはじめる予定だそう。

料理メニューは高等ライスとカレーライス、カツカレーライス、トンカツ(単品)の4種類ですが、今後、カツサンドなどのメニューも少しずつ増やしていくそうです。

ということで、8年ぶりに高等ライスと再会!!ふたに「三河亭」と書かれた美濃焼の丼を見るだけでわくわくします!

じゃーーん!ふたを開けると、たっぷりのカレーライスの上に美しい半熟の目玉焼き…!そうそう、これです!!

そして、三河亭さんの高等ライスといえば、この自家製ソースの存在なくしては語れません!昔からずっと受け継がれてきたレシピは門外不出。8年ぶりにこのソースを復活させるのもまた大変だったそうで、「少量では作れないので、試作をするたびにソースを入れた一升瓶が何本も並んで」と振り返る恵美さん。「でも、やっぱりこのソースは作らないわけにはいかない、やるしかないって」。

じっくりと煮込んだ野菜の甘みと旨み、ほどよい酸味が次々に広がるコクと深みのある秘伝のソースは、カツやサラダはもちろん、カレーにもよく合うんです!

目玉焼きの上にソースをかけて…。

半熟の黄身をつぶしながら、カレーライスと目玉焼きを一緒にすくって…。

「いただきまーす!」。

高等ライス(スープ、サラダ付)900円

少しとろみがあり、まったりとしたカレーは、玉ねぎや豚肉の甘さの後に少しピリッとスパイスがきく、上品な味わい。目玉焼きの黄身と一緒に食べることで、ぐんとまろやかさが増します。どこか懐かしさのあるこの欧風カレーが、昭和の時代に花柳界やだんな衆、そして多くの市民に愛されたというのもよくわかります。

カツカレーライス(スープ、サラダ付)1,200円

すべてに時間と手間をかけて丁寧に作られたカレーのルウも自家製ソースも、懐かしさのあるホッとする味ながら、まさに三河亭さんでしか味わえないオリジナルであること。そして、どの時代でも、どの世代の人にも、その料理には心を掴まれるような新鮮な驚きと、美味しさがあることが、100年以上にわたって三河亭さんが多くの人に愛されてきた理由なのでしょう。

一度は途切れてしまったその長い歴史が、再び紡がれていく三河亭さん。味わい深い高等ライスの復活に、しみじみと喜びを感じた編集部でした。みなさんもぜひ、三河亭さんを訪れてみてくださいね!


三河亭

住所:岐阜市八ツ寺町1-2

営業時間:11:00〜14:00(LO13:45)

定休日:日曜、月曜

TEL:058-262-2618

Instagram:@mikawatei1894

2021年08月20日作成
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