【岐阜】左義長/こよみのよぶね2016から2017へ

昨年の 12月21日、一年の中でも夜が一番長いとされる冬至の日に開催された「こよみのよぶね」。

1〜12月までの“暦”を表す数字の行灯と、その年の干支を表した行灯を長良川の上に浮かべ、1年を振り返ります。

2016年の開催で、11年目を迎えました。

こよみのよぶね2016の当日の様子はコチラ

 

 

そして年が明けた2017年1月14日。

雪が降り積もる長良天神神社にて、左義長神事が執り行われました。

毎年同様、冬至の当日に「0に戻す」として解体されたこよみのよぶねを、この左義長で燃やします。

残念ながら今回は日比野克彦さんはおやすみです。

 

“左義長”とは、小正月の1月14日もしくは1月15日に行われる、お正月飾りや書き初めを持ち寄って燃やす行事のこと。

燃やすことで、お正月に迎えた歳神様を炎とともに天上へとお見送りします。

歳神様は、高い山から降りてきて各家々に一年の幸せをもたらしてくれる新年の神様。

その歳神様を送る火なので、この炎で焼いたお餅を食べると無病息災、書き初めを燃やすと字が上手になるなど、様々な言い伝えがあります。

 

 

 

神様を見送る重要な役割を果たす炎ですから、もちろんライターでポッと点けるわけではありません。

古くから伝わる“舞錐式発火法”による火鑽り(ひきり)で、忌火を起こします。

 

忌火とは、新しく鑽った神聖で清らかな炎のこと。この神聖な炎で神様を見送るんですね。

 

火種ができたら、長く、深く息を吹きかけます。

 

 

 

火起こし成功!

 

炎を竹に移し、いよいよ着火です。

 

着火!

始めはじりじりと、次第に勢いよく燃え広がる忌火。

 

近所の方たちも大勢集まっていました。炎が立ち上がっていくのを見守っている様子です。

炎が大きくなったあたりで、各々お正月飾りや書き初めを燃やしていきます。

 

「どん」という竹の爆ぜる大きな音が響き渡り、周りからも「わぁっ」と声が上がりました。

実は左義長は地域によって様々な呼び方があり、その数はなんと約20種類。

その中でも「どんど焼き」という名前でよく呼ばれていますが、その由来の中には竹が「どん」と爆ぜる音から名付けられたという一説もあります。

ちなみに岐阜では「さぎっちょ」と呼ぶそうです。な、なんだか随分とゆるい感じに…。

 

 

さて、炎も随分と大きくなったところで、こよみのよぶねのメンバーも次々に燃やしていきます。

 

これは解体されたこよみのよぶねの一部。

瞬く間に燃えていきます。

 

 

ほとんどのこよみのよぶねを燃やしたところで記念写真。

手に持っている一部を燃やし終え、2016年のこよみのよぶねは0に戻りました。

 

 

ちなみに左義長にはこの方も…

袋の中にあるのは大量のいしくじ。そう、石田意志雄先生です。

 

 

みなさんが引いたいしくじが燃えていくところを、私がしっかりと確認いたしました。

 

 

 

全てを燃やしきり、また気持ちを新たにスタートした「こよみのよぶね2017」。

リーダーは変わらず、住さんと吉川さんを中心に活動していきます。

今年は酉年、どんなこよみのよぶねが見られるのでしょうか? 今から楽しみです!

 


こよみのよぶね2016

2016年12月21日(水)に開催しました。

2017年は12月22日(金)が開催日の冬至です。

開催場所:長良川鵜飼乗船所から鵜飼ミュージアム辺りの長良川

2017年01月19日作成
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