「中山道加納宿まちづくり交流センター」がオープン!
中山道の加納宿として栄え、岐阜和傘の産地としても知られる岐阜市加納に、2020年10月14日に「中山道加納宿まちづくり交流センター」がオープンしました。
この施設は、加納宿を中心とした中山道沿道の歴史や文化の継承を図り、地域のまちづくり活動の拠点として開館したもの。
建物の南にある庭には、カラフルな和傘が並べられています。
雨傘の和傘は、製作段階で和紙に油を引いて防水処理を施しますが、その油を乾かすために、天気の良い日に傘干しを行います。その傘干しの様子を再現しているんですね。
館内は外からの光も差し込んで、明るく、開放的な雰囲気! 歴史のある加納宿を散策して、ちょっと休憩に立ち寄るのにも最適です。
窓際や天井にもいろんな和傘が展示されています。普段はあまり間近に見ることのない和傘ですが、こうして見ると、その繊細な糸かがりの美しさに思わず引き込まれてしまいます。
さらに、実際に岐阜和傘に触れられるコーナーも。
ところで、和傘の開き方ってご存知ですか? 和傘は柄の部分を持って下向きに軽くクルクルと回転させると自然に開くので、それから中のロクロの部分を掴んで押し上げて開きます。
開いた日傘を光に透かすと、柄が浮かび上がってとてもきれいでした。
館内には、立派なジオラマも展示されています。これは、鶯谷中学・高等学校の地歴サークル部の生徒たちが、加納城を再建したもの。本丸、二の丸、三の丸などが丁寧に作られています。
また、ロビーで上映されている加納の歴史と文化を伝える動画「加納のまち」は、加納で受け継がれてきたお祭りや、岐阜和傘の歴史、傘職人さんの作業風景などが、映像でわかりやすくまとめられています。
広々とした会議室は、予約制・有料にて使用できるので、地域の人たちが交流する場として活用されていくことでしょう。
まち歩きなどで加納を訪れる方は、「中山道加納宿まちづくり交流センター」にも立ち寄ってみてはいかが。
(「加納のまち」の動画は、さかだちブックスを運営する株式会社リトルクリエイティブセンターが制作させていただきました)
中山道加納宿まちづくり交流センター
住所:岐阜市加納本町1-16-1 (旧加納町役場跡地)
開館時間:9:00〜17:00
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
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