【岐阜】手力の火祭2019
毎年4月の第2土曜日に開催されている、手力雄神社の例祭「火祭り」。
起源こそ不明なものの、その歴史はなんと300年以上もあります。
ここ数年雨天での開催が続いておりましたが、今年は久しぶりの晴れということもあり、神社は例年以上に大勢の人で賑わっていました。
18時過ぎ、神社内に各町内から飾り神輿が入場していきます。神輿を運ぶ人々の足元には、けたたましい破裂音とともにモクモクと火煙をあげる大量の爆竹が…まだまだ入場の段階な上にあまりの人混みでじっくりと様子を見ることはできませんが、この時点でも気持ちは十分に高まりますよ!
実行委員長から開会の宣言がされると、「手力火祭」と書かれた御神灯が点火!順番に御幣行灯も点火し、いよいよ火祭りのスタートです!
実行委員長が町内名を読み上げると、半鐘を叩き鳴らすカンカンカン!という音とともに神輿が出陣。神輿のデザインは各町内によってそれぞれなので、神輿らしい神輿の町内もあれば、TVでよく見かけるキャラクターを模したデザインのものまで、意外とバラエティ豊かな神輿たちです。
ドンッという轟音とともに火がついた滝花火からはまさしく滝のごとく火の粉が降り注ぎ「ワァッ!」という歓声が上がります。そこへ半鐘を打ち鳴らしながら突撃していく男たち。無論、上半身は裸です。
滝花火のもとへ神輿が突入すれば、その火の粉を浴びて神輿からも火の粉が吹き上がります。写真の神輿はキャラクターものだったこともあり、電飾と火の粉に照らされた無邪気な笑顔が逆に恐ろしい光景となりました。にっこりとした笑顔で大量の火の粉を撒き散らしながら突き進んでいく姿は圧巻です。
上からはジャンジャンバチバチと絶え間なく降り注ぐ火の粉、足元には大量の爆竹…上も下もあっちもこっちもバチバチ光って、もう何がなんだか分からないけど大興奮!
ちなみに足元の爆竹は神輿の周りにいる人たちが次から次へと放り投げています。
各町内の滝花火と神輿の競演が終わったあとは、こちらも圧巻の手筒花火!
上段にある「やま」に並んだ人たちが手筒花火を隣の人へ点火させていくと、横一列に火の壁ができあがります。この世の終わりを見ているようです。
上から火の粉を振り散らしている人たちも本気ですが、下でその火の粉を浴びる人たちも本気です。カンカンカンと半鐘を打ち鳴らす姿は、まるで軽快に踊っているようにも見えます。
神輿を担いだ上半身裸の男たちが火の粉の中に飛び込んで乱舞する…なんて書くと野蛮な祭りのように聞こえてしまいますが、これでも岐阜県重要無形民俗文化財にも指定されているお祭りなんですよ。
祭りのラストには大きな花火が打ち上がり、興奮冷めやらぬまま火祭りは終了しました。
岐阜にいるなら一度は体感してもらいたい手力の火祭。まだ見たことがない…という人は、来年4月の第2土曜日の開催をお忘れなく!
岐阜手力火祭り
開催日 4月第二土曜日
場所 手力雄神社(岐阜市蔵前6丁目8-22)
駐車場 なし
問い合わせ 岐阜手力火まつり奉賛会 TEL:058-245-2063
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