【さかだちランチインタビュー】瀧知子さん「今日からぼくがクッキング」出版!
さかだち編集部が気になっている人と一緒にお昼ごはんを食べながら、ざっくばらんにいろんなことを聞くゆるい企画「さかだちランチインタビュー」。久しぶりの更新です!
今回は、不破郡垂井町で“編集もできるカメラマン”として活躍する瀧知子さんに、2021年3月に発行した子ども向けレシピ本「今日からぼくがクッキング」について、いろんなお話をお聞きしました。
※前回のランチインタビュー「なめみそさん、アルパカ愛を語る。」の記事はこちら
「子どもたちに“料理は楽しい!”ってところから始めてもらいたくて」
【一緒にランチをした人】 瀧知子 さん
岐阜県不破郡垂井町で農家の夫と2人の子どもと暮らす。独身時代に岐阜の情報誌の編集長を経て、ほぼ独学でカメラマンの道へ。現在は食育フリーペーパー「ママごはん」をはじめとした紙媒体や企業のウェブサイトなどで、東海地方を中心に “編集もできるカメラマン” として活動するほか、ウェブサイトも運営。
>>垂井町の裏観光サイト「放課後ファーマーズ」
>>オンラインショップ「TARUI MALL」
【ランチを食べたお店】 ピッツェリア サイプレス
垂井町にあるピッツァを中心としたイタリアンレストラン。今年でオープンから24年目を迎える。ランチは週替わりの「パスタ」「ピッツァ」「とりわけ(2人分)」と予約制のおまかせコースも。自家栽培の野菜や旬の食材を乗せて石窯で焼く熱々のピッツアは最高です!
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コロナ禍で子どもたちがこのままどうなっちゃうのかなって、悶々として…。
-「サイプレス」さんって初めて来たんですが、すごく素敵なお店ですね。2人でパスタとピッツアが食べられる「とりわけランチ」、美味しそう…!
瀧さん うんうん、これにしましょう!スパゲッティーはトマトソースベースのきのこでいいですか?
-はーい。ピッツァもお任せします!では、改めて「今日からぼくがクッキング」についていろいろ聞きたいんですが、実は今日のインタビューの時点では、まだ本は出版されていないんですよね。
瀧さん そうなんです。まだ本ができていないので、色校正を本の状態にまとめた見本を持って来ました!
-わぁ!なんだか、いよいよもうすぐ本が完成するって感じで、わくわくします!まだ、少し付箋や書き込みがあったりするところもリアル…。
瀧さん 実際に知り合いの子どもたちにもモニターとしてこのレシピで料理を作ってもらったりしてて、とにかく子どもが読んでも分かりやすくて、ちゃんと料理が作れるように工夫してるんですよ。
-ちなみに、この本を作ろうと思ったきっかけは…?
瀧さん コロナの影響が一番大きかったかな。今、11歳の息子と5歳の娘がいるんですが、昨年4月に進級のタイミングで国から最初の緊急事態宣言が出されて、なんか世界も混沌としていて。
-たしかにあの頃は世の中が不安や閉塞感に覆われてましたね。
瀧さん 自分は仕事があるけど、子どもたちは保育園や学校に行けずに、ずっと家にいて。そうなって初めて、これまで生活のリズムや学習の方法とか、いろんなことを学校に委ねていたんだなって実感しました。ここで親が何か方向性を決めないと、ありあまる時間をネットとかゲームとかに費やしちゃって、このままこの生活が続いたら子どもたちはどうなってしまうんだろう、どんな大人になるのかな、っていろいろ考えちゃって。
-なるほど。よく分かります。
瀧さん 何かきっかけを与えて、子どもたちが自ら生活する力を付けられないかなと思ったときに、料理なら将来も役に立つし、私も家事が助かるし、ちょうどいいと思って!(笑)
-子どもたちがごはんを作ってくれると、本当に助かりますよね。
瀧さん でも、書店に行ってレシピ本を探してみたら、女の子向けの可愛いイラストが描かれたものとか、実際は親がサポートしないと作れないものとかが多くて…。あと、火を使わない料理にマリネが載ってたんですが、「それってほんとに子どもが作りたいかな?」って思ったり…。子どもたちが好きな美味しいメニューが、工程を見ただけで自分で作れるようなレシピ本が欲しかったんですが、全然なかったんです。
-だから、自分で作っちゃったんですね、すごい!
やらせてみることが、自信につながる。どんどん料理が作りたくなる本を目指しました。
-サラダとピッツァが来ました!ああ、美味しそうー!
-ピッツァ、半熟卵を割って付けながら食べると、もう止まらないですね!では、食べながら続きを…。
瀧さん 本を出版するのは初めてだったので、仕事を通して知り合ったフードコーディネーターさんとイラストも担当してくれたデザイナーさんと一緒に、メニューからレイアウト、イラストまでいろいろ細かく相談しながら本を作ったんですが、その二人もお子さんがいるので、所々に “心配性な母親たちの目線”も入ってます(笑)。
-親としての気持ちが詰まった、自分たちが子どものために本当にほしいと思う本を作ったんですね。
瀧さん そうなんです!子どもに包丁を持たせたり、火を使わせたりってことも、安全面に考慮しながらやらせてみることが自信につながると思うので、最初は電子レンジだけで簡単に作れるものから始まって、徐々にステップアップしていって、どんどん料理が作りたくなるような絶妙なバランスの本を目指しました。
-じっくり見てみるとものすごくいろんな思いが込められてるのが、よく分かります。
瀧さん ほかにも、料理本のコーナーじゃなくて児童書に並ぶような、絵本みたいに子どもが手に取りやすい本がいいなと思って、サイズを正方形っぽくしたり、主人公の小学5年生の男の子や謎の鳥のキャラクターを登場させたり、途中で4コマのギャグマンガを入れたりして。
-ほんと!このマンガ、思わず笑っちゃいます。ほのぼのしてて。
瀧さん あと、どうしてもシールは挟み込みで入れたかったんですよね。料理を作ったらレシピの横にシールを貼って日付が書けるようにしてて。デザイナーから送られてきたシールのレイアウト画面を見た娘が、「このシール欲しい!わたしも料理作りたい!」って言ってくれたときは、すごく嬉しかったです!
独身男性や一人暮らしの女の子にも好評なんです。
-あ、スパゲッティも来ました!すごくいい香り!「とりわけランチ」は2人でピッツァ1枚とツパゲッティが1.5人前で、すごいボリュームですね。
瀧さん でもこのトマトソース、めちゃくちゃおいしいから大丈夫、食べきれそうです!(笑)
-本の中で紹介しているレシピは「ごはんとみそ汁」から始まって、「火を使わないレシピ」5つ、「みんな大好き定番メニュー」6つ、「元気モリモリレシピ」7つ、「お祝いメニュー」3つ、「3時のおやつも自分で!レシピ」6つの合計27も載ってるんですね。
瀧さん 実際にうちの息子もいろいろ作ってくれるんですけど、どれも美味しいんですよ!これはポークチャップ丼を作ってくれた時の写真です。
-わー、いいですね、美味しそう…!あ、ポークチャップ丼の作り方が意外と簡単!「うす切り肉なら豚ロースでもOK!」とか、材料の写真の中にも「ソース小さじ2」とか書いてあって、本当に親切ですね。さすが、タイトルのキャッチコピーに“世界一!? 親切かもしれないレシピ本”と書いてあるだけあります。
瀧さん 子どもが一人で作るなら10歳くらいからですが、大人と一緒なら5歳くらいから作れるレシピにしてるんです。
-キーマカレーやビッグぎょうざ、鮭のアヒージョなんていうのもある…。これを見てると、料理が得意じゃない私でも作りたくなってきました!
瀧さん 実はまわりの独身男性や一人暮らしをしている後輩の女の子からも、このレシピ、好評なんです。みんな「みじん切りは外して!」「生姜やにんにくはチューブにして!」ってリクエストがあったりして、小学5年生と言うことが似てるんです(笑)。
-そう言う人の気持ち、私もよく分かります…。
-最後は食後にシャーベットとコーヒーも…。本当に大満足のランチでした!
瀧さん 本当に美味しかったー!レジのところで焼き菓子も売っているので、後でそれも買って帰ります(笑)。
-それにしても「今日からぼくがクッキング」、発売がとっても楽しみです。私自身も欲しいし、子どもにもプレゼントしたい…。
瀧さん ぜひ!子どもも大人もこの本を見ながら料理を作って、料理って難しいとか、面倒とかじゃなく、“料理は楽しい”ってところからスタートしてもらえたら嬉しいです!
-この本はきっとたくさんの人のもとに届いて、喜んでもらえると思います!今日はありがとうございました。
今日からぼくがクッキング 世界一!?親切かもしれないレシピ本
発売日:2021年3月
著者:写真と文/瀧知子 料理/和田万祐 デザイン/水野さほこ 栄養監修/常田知里
出版社:岐阜新聞社
ISBN:978-4-87797-296-7
価格:税込1,760円
Instagram:@bookuuking
《購入できるところ》
●TARUI MALL(送料:配送¥198)
https://takiyoshida.stores.jp/items/6004fa94df51591bd3842ff0
●Amazon(送料:配送無料〜¥453)
https://www.amazon.co.jp/今日からぼくがクッキング-世界一⁉親切かもしれないレシピ本-瀧-知子/dp/487797296X
※そのほか、全国書店で注文可能
ピッツェリア サイプレス
住所:不破郡垂井町宮代2092-13
営業時間:11:00~OS14:00(夜は予約制のコースのみ)
定休日:火曜
TEL:0584-23-4280
WEBサイト:http://www.cypressfan.jp/
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