【美濃】松久永助紙店の美濃和紙くつした/SAKADACHI BOOKS SELECT

「SAKADACHI BOOKS SELECT」では、さかだちブックスが日本のいいものをセレクトして、商品そのものだけでなく、背景にあるお店や人、地域のストーリーを合わせてお届けしています。

そのなかのひとつが「美濃和紙くつした」。その名の通り、和紙を原料にした糸を使ってできているくつしたです。

和紙の特性をそのまま受け継いでいるため、通気性、吸水性が非常によく、さらっと軽やかな履き心地。

蒸れやすいこれからの暑い時期にぴったりです!

 

美濃和紙くつしたを開発されたのは「松久永助紙店」さん。うだつの上がる町並みの中に佇む、創業140年の老舗紙問屋です。

美濃市は古くから和紙産業が盛んでその歴史は1300年以上にものぼると言われています。

 

風情あるお店の軒先に掲げられた暖簾も和紙でできたもの。

お店に眠っていた和紙が特注で暖簾に生まれ変わり、鮮やかな青色が上品な和紙の白によく映えます。

提灯の絵付け職人さんが手書きで書かれたのだそうです。

 

昔ながらの風情ある建物には、かつて障子紙を販売していた番頭台も残っています。

番頭台の上の紙に書かれた「満月、富士、松島」などの文字は障子の銘柄なのだそう。

一口に障子紙と言ってもこんなに種類があったとは……驚きました!

 

店内にお邪魔するとまず目に飛び込んできたのが、タオルやポーチなど、布ものの数々。

紙屋さんのはずなのに不思議に思っていると、どうやら普通の布ではないことがわかりました。

 

どこが珍しいのかというと、実は「紙糸(かみいと)」という和紙が原料の糸を使った布でできているのです!

紙糸は和紙を細く切り、それを撚って作られた糸。化学繊維の技術が高度化する前の20世紀前半頃までは広く使われていたそうですが、現在ではほとんど見かけなくなりました。

薄くても丈夫な美濃和紙の特徴がそのまま現れた紙糸を使った製品は、軽くて通気性、吸水性に優れています。もちろん洗濯しても全く問題ありません!

 

軽くて丈夫な紙糸はアクセサリーの素材としても活躍。

ニットアクセサリー作家pinchosさんとコラボレーションしたピアスやネックレスは天然素材なので、肌に触れても安心です。

和紙が持つ上品な風合いと、モダンなデザインが組み合わさった「kamito」のシリーズは、シンプルで洋服にも和装にも合わせられそう!

 

この他にも、様々なブランドと新商品の開発に精力的に取り組んでいる松久永助紙店さん。

こちらは、東京の紙にまつわるショップとブランド「パピエラボ」さんと共同開発された「紙せっけん」です。

紙せっけんは紙糸と同様、少し前までは普及していた商品で、懐かしいと感じる世代の方もいらっしゃるはず。

若者には新鮮で、でもどこか懐かしさを感じさせる紙せっけん。ほのかにシトラスの香りがするので、名刺入れや懐に忍ばせておくのにもおすすめです!

 

もちろん、和紙らしい雑貨もたくさんあります。

札入れやカード入れなど日常的に使えるアイテムで、柄の種類が豊富なのも嬉しいところです。

 

古くから続く伝統を守りつつ、新しいことに挑戦されている松久永助紙店さんには、和紙が身近に感じられるアイテムがたくさん揃っています。

ぜひ実際にその手触りや香りを感じてみてください!

(SAKADACHI BOOKS SELECT「美濃和紙くつした」は松久永助紙店さんのほか、岐阜市ALASKA BUNGU、各務原市の草叢BOOKS各務原店で販売しています。また、パッケージはさかだちブックスを運営する株式会社リトルクリエイティブセンターが担当させていただきました。)

※さかだちブックスでは商品の企画やデザインなどを今後行なっていきます。

ご興味があるお店さんや会社さんなどいらっしゃいましたら、ぜひmail@sakadachibooks.comまでご連絡お待ちしております。

 


松久永助紙店

住所:岐阜県美濃市本住町1929
営業時間:9:00~17:00
HP:http://www.kumojyo.co.jp/pc/index.html

 

 

美濃和紙くつした/SAKADACHI BOOKS SELECT

カラー:白・炭・黒
サイズ:22-24cm・24-26cm
販売店:ALASKA BUNGU、草叢BOOKS各務原店

2018年06月25日作成
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