【高山】やわい屋

世界遺産白川郷で有名な飛騨高山は岐阜市から車で北へ2時間ほど。

高山市街地からさらに20分ほど山道をあがったところに「やわい屋」さんはあります。

「やわい屋」さんは、築150年の古民家を移築して2016年4月にオープンした、民藝品を中心としたお店であり、店主の朝倉さんご夫妻のお住まいでもあります。

この日の高山は気持ちのよい秋晴れで、岐阜市よりは心なしかひんやりとした空気を感じました。

それにしても圧倒的な存在感。想像以上に大きくて立派な古民家です!

店内には器やカトラリーがずらりと並びます。

手に取るのが少し緊張するくらい、どれも手作りの美しさがあって、この古民家が醸す雰囲気によく似合っています。

実はこの日は料理家の大塩あゆ美さんのトークイベントの開催日。

「あゆみ食堂」の屋号で出張食堂や料理教室の講師として活躍されている大塩さんの新刊『あゆみ食堂のお弁当 23人の手紙からうまれたレシピ』の出版記念イベントです。

ショップスペースから靴を脱いで、お家の中にお邪魔します!

写真左がやわい屋店主の朝倉さん、右が大塩あゆみさん。

話題は、読者からの手紙に大塩さんがレシピで答えるというウェブ上での企画を1冊の本にまとめた今回の新刊にまつわるエピソードに始まり、料理家としてどう生きていくかという哲学的なテーマにまで広がりました。

仕事に対する考え方や、想いの部分は料理家に限らず、どんな人にも通じるところがあるように感じます。

話ぶりからも気取らないけれど強い芯のある大塩さんの人柄が伝わってきて、お話を聞いているとなんだかすっかりファンになってしまいました!

そして、なんといってもこの日みんなが楽しみにしていたのは、大塩さん手作りの「ちょっと遅めの朝ごはん」。

秋の旬と、高山の素材をたっぷりと取り入れた朝ごはんです。

豚汁の味噌は朝倉さんが仕込んだもの、おむすびに巻かれているえごまの葉はやわい屋さんのご近所で採れたもの、お皿代わりにほうばを使ったここでしか食べられない特別メニューに、心も体もあたたまりました!

イベント終了後、気になっていた屋根裏にお邪魔すると、そこは古本屋さんのスペースでした。

実はさかだちブックスとやわい屋さんが出会ったのは、今年の夏に長野で開催された本のイベント「ALPS BOOK CAMP」でのこと。やわい屋書店さんは、それからずっと訪れたかった場所だったのです!

秘密基地みたいで、わくわくしながら本を選びます。

手仕事を感じる温もりある空間にはゆっくりとした時間が流れていました。

イベントがなくても、ショップスペースは普段から営業されているので、高山に訪れた際はぜひちょっとだけ足を伸ばしてお立ち寄りください!


やわい屋

住所:岐阜県高山市国府町宇津江1372-2

営業時間:11時〜17時

定休日:金

HP:https://yawaiya.amebaownd.com/

2017年09月27日作成
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