【岐阜】A.L.C.cafe
柳ケ瀬商店街のなかのやながせ倉庫の入り口で、いつも甘い香りを漂わせているのは、「A.L.C.cafe 」さん。クッキーとチョコレートを中心にこだわりの品々が並ぶ焼き菓子屋さんです。
店主の川島さんにお店のこだわりや、作っているお菓子について、お話を伺いました。
ショーケースに並ぶお菓子は、季節によって様々。なかでも一押しのメニューはカスタードプリンです。川島さんが岐阜のパティスリーで修行ののちお店を開いたのは11年前で、東京やフランスにまで出向いて、日々研究を重ね、開発したルセット(フランス語でレシピの意味)で作られたプリンは、びっくりするほどなめらかな舌触りです。
A.L.C.さんのお菓子は、売るためにつくられたものではなく、おいしく食べるためのもの。そのため、パッケージやラッピングは極めてシンプルです。
「パッケージに時間を割くらいならお菓子の研究をすることに時間を使う」と川島さん。
“おいしいものにこだわり、自分流のライフスタイルを持っている人”がA.L.C.さんのターゲットです。
川島さん「暮らしを豊かにするというフレーズをよく聞くけれど、うちがやっているのは“食”から暮らしを豊かにするということなのかな。」
けれど、A.L.C.さんのこだわりが隠れているのは目に見えない部分です。
川島さん「例えば、バタークッキーにチョコチップをいれたら、チョコチップクッキーになると思っている方もいるけれど、それぞれ生地が違うんです。作り手としてはあたりまえのことだけれど、発酵バターを使っていることもなかなか一般の人には伝わらない。だから、最近は少しずつお客さんに教えてあげるようにしているの。」
ただなんとなくおいしいというのではなく、若い世代にも、なぜおいしいのか、なぜちょっとだけ値段が高いのかを伝えることがこれからの課題だといいます。
A.L.C.さんではテラス席でのイートインもできます。お客さんは恥ずかしがって、なかなか腰をおろすことはないそうですが、ここでいただくのも気持ちよく、おすすめだそうです。
柳ケ瀬で甘い香りに誘われたのなら、きっとその先はA.L.C.cafe。
自分へのご褒美に、誰かへの贈り物に、ぜひお立ち寄りください!
また、A.L.C.さんの商品のリーフレットはさかだちブックスを運営するリトルクリエイティブセンターがデザインさせていただきました。お手に取ってご覧ください。
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