【掲載情報】十六総合研究所提案書2022「『女子』に選ばれる地方」発行!

2022年4月1日、十六フィナンシャルグループのシンクタンクである十六総合研究所から、提言書2022「『女子』に選ばれる地方」が発行されました!

女子に選ばれる地方・表紙

地方における男女格差が人口減少に影響を与えていることを取り上げ、ジェンダーギャップの解消に向けた提言をまとめた本書。あえて「女子」という言葉を用いながら、男性優位な社会になっている地方の現状やその解決策を提示しています。

冒頭の基調論文は、主任研究員の田代達生さんが執筆されています。
「そもそも都会と地方でジェンダーギャップの大きさに差があるのかどうか」という問いからはじまり、政治参画における男女差、地方の人口流出の現状まで統計データを用いて解説。図やグラフがたくさん使用され、視覚的にもわかりやすくまとめられています。

データや現状を踏まえた上で示されるジェンダーギャップ解消のための3つの提案は、行政や企業が今後改革に取り組む上での指針となりそうです。

田代さんの論文の他にも、萩原綾子さんは「なぜ男性の家庭進出は進まないのか?」、髙木安希子さんは「男女間の賃金格差の中身は何か?」、藤木由江さんは「なぜ正規・非正規の境界はなくならないのか?」と題して、地方の男女格差に切り込んだ3名の研究員による論文が掲載されています。

さらにページをめくっていくと、郡上市石徹白(いとしろ)に移住し「石徹白洋品店」を開業した平野馨生里(ひらのかおり)さん、飛騨市古川町に移住して海外からの観光客向けの通訳ガイドとして活躍する白石実果(しらいしみか)さんによる特別対談「女子に向ける眼差し次第で地方はもっと選ばれる ー“辺境女子”が語る地方のリアルー」も掲載。

移住先で感じた差別意識や地方で女性が仕事に就く難しさ、地方ゆえの豊かさなど、お二人の経験をもとにしたリアルな意見はとても興味深いです。

「岐阜県下で女性が活躍する企業インタビュー」では、株式会社リーピーをはじめ5社のインタビューを掲載。その中の1つとして、リトルクリエイティブセンターも紹介されています!

社員の8割以上を女性が占めるリトルクリエイティブセンターですが、業務領域の広さや社内体制においても一般的なデザイン会社と比べると特殊な部分がたくさん。インタビューでは、代表の今尾さんが企業としてのあり方や採用に関する考え方など、ありのままに語っています。

研究員の方々による論文だけでなく、実際に地方で活躍する女性や企業へのインタビューなど読み応え抜群の一冊。この提言書が、地方におけるジェンダーギャップについて考えたり、活発な議論が行われるきっかけになると良いですね。

大垣書店やカルコスといった県内の書店のほか、Amazonなどでも販売されていますので、興味のある方はぜひご購読ください。

※「十六総合研究所 提言書2022 『女子』に選ばれる地方」の編集・デザインは、さかだちブックスを運営する株式会社リトルクリエイティブセンターが担当させていただきました。


「『女子』に選ばれる地方

編著: 株式会社十六総合研究所 編集委員会
発行:株式会社岐阜新聞社
発売日:2022年4月1日
定価:1,000円+税
ページ数:127ページ
ISBN:978-4-87797-310-0

2022年04月14日作成
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