【岐阜・大垣】御首神社/岐阜観光名所
岐阜市から国道21号線を西へ車を走らせていると
大垣市を抜けようかという辺りで気になる看板を見かけます。
今回はそこへ行ってみようと思いました。
やたらと大きく目に付くところに設置された看板に『御首神社』と書かれているのです。
“首”です。首と神様の組み合わせが不思議なハーモニーを生み出しています。
この神社は“おくび”ではなく“みくびじんじゃ”と呼び大垣市荒尾町にあります。
約千年前に朝廷に対して刃向かって乱を起こしたが敗れ、
京都にてさらし首となった平将門が故郷恋しさのあまり首だけで飛んで
関東へ向かう途中に矢で射落とされてこの地に落ちた首が祀られています。
というようなことが境内にある看板に書かれているのですが、その看板に気になる表記を見つけました。
私が気になったのは「首より上の諸祈願」という部分です。
後半部を読めば首から上の健康および学業成就だと分かりますが、こういった所に説明的に置かれた看板は読み飛ばしてしまいがちになるものです。
前半だけ読んだ人は首より上について願う事とは具体的にどういうものなのか考えざるを得ないでしょう。
容姿でしょうか? 頭髪でしょうか? 声も含まれるのでしょうか?
声は首より上にある口から出しますが、音源である声帯は首の辺りにあるので微妙な所です。
例えば、逆立ちをして願った場合はどうなるのでしょう。
首より上の位置になった足が速くなるようにと願えるのでしょうか?
しかし、そんな失礼な人はさすがの神様も罰を与えてくるかもしれませんが、
足でお賽銭を器用に入れたら周りの人々から拍手をもらえるかもしれません。
御首神社には他にも気になるものがありました。
伝統〔=龍〕とファンシー〔=レトロな少女〕と技術〔=コンパクトディスク〕が入り混じった手水舎(ちょうずや)です。
まるで日本を凝縮したような風景です。
表現が非常に厳しいです。
そこまで言わなくてもいいんじゃないかと思います。
9歳で八方ふさがりになるなんて一体何が起きるのでしょう。
好奇心で入った押入れの内側に取手がなく出られなくなって焦るのでしょうか。
またさざれ石がありました。
私が観光案内で訪れた神社中2分の2であると岐阜の神社には大抵さざれ石があるのではないかと思ってしまいます。
もしも自身の首に悩みがあるとしたらこれ程ふさわしい神社は他にないと思われます。
この冬は御首神社でお参りをして、今まで首回りが気持ち悪いと敬遠していたマフラーに挑戦してみるのも良いと思います。
さかだちブックスをフォローする