【ひるがの】目撃! 日本海と太平洋の分かれ道

日本列島を隔てて広がる日本海と太平洋。

あの果てしもないほどの水が一体どこからくるのか、誰もが一度は不思議に思ったことがあるはず。

山から湧き出た水が川となり海に注ぐ、そしてやがて海水が蒸発して雨雲となり再び海に注ぎ込むというのは小学生くらいの時になんとなく知りますが、海水の誕生なんて壮大すぎて実際想像がつかない……

実は岐阜県に海水の生まれ故郷をはっきりと、しかも日本海と太平洋同時に見ることができる場所があります。

それが、岐阜県郡上市高鷲町ひるがの高原にある「分水嶺公園」です。

山奥にあるのかと思っていたら、近くまで車で入ることができ、案外あっさりと到着。

にょきにょきにょき。

出迎えてくれたのは、なぜか地面から“生えている”お魚。シュールですが、妙にかわいいような気もしてきます(笑)

腹部の3本線模様から推測するに、アマゴでしょうか……?

同じ郡上市の八幡町のマンホールの柄と同じです。

この日は出会えませんでしたが、分水嶺公園内にも、アマゴが生息しているのだとか。

湿った緑のにおいと、ひんやりとした空気を感じながら歩いて行くと、すぐに噂の分水嶺が現れました!

 

そう、ここが、日本海と太平洋の水の分かれ道。

写真右側が、荘川から日本海へ

左側は、岐阜が誇る長良川から太平洋へと注ぎ込みます。

ここから、船で下っていけば、それぞれの海に出ることができます。

想像すると、ワクワクするスポットです。

 

ここで、新たな疑問が。この時点では塩分がないのに、なぜ海水はしょっぱいのか?

小学生レベルの素朴な疑問を調べてみると、

遡ること46億年前、地球は微惑星が衝突することで誕生しました。最初は高い熱を帯びていましたが、やがて地球が冷えることで水蒸気が蒸発し、それが雨雲となり降り注いだのが海のはじまりです。その際に大気中の塩素を溶かしながら降り注いだため、塩素を含んだ水が溜まりました。さらにその水が岩石のナトリウムを溶かし、海底は塩化ナトリウムが溜まっているのだそうです。川の水が海に注ぐ時に塩化ナトリウムを溶かすため、海水は塩辛くなりました。(参考: 子供の科学

なるほど、なるほど。ここから海へ辿り着くまでの間に岩の塩分が水に溶け出して海水はしょっぱくなったのか。

見た目はただ水が分岐して流れているだけなのですが、標高1709mの大日ヶ岳(だいにちがたけ)から湧き出た水がここを分岐点としてあの広い海につながっていることを想像すると、すごい瞬間に立ち会っているような……!

よく岐阜県は日本のど真ん中に位置すると言われますが、それがばっちり体感できるポイントです。

 

分水嶺の奥には散策路が広がっています。

ぼんやりと霧がかかっており、緑生い茂る散策路はジブリの世界にでもつながっていそう。

標高が高く、手付かずの自然が残るひるがの高原では四季をはっきりと感じられる植物がたくさん生息しています。秋の行楽シーズンには紅葉狩りスポットとしても楽しめます!

ひるがの高原へ訪れた際は、ぜひ一度自分の目で日本海と太平洋の分かれ道、見てみてください。

 


分水嶺公園

住所 :郡上市高鷲町ひるがの

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