【各務原】tokotowa(トコトワ)
岐阜の各務原市で家具の制作と販売をされているtokotowaさん。
前回のマーケット日和で気になり、後日、tokotowaさんのお店に行ってきました。
お店がある場所は蘇原の小学校の近く。のどかな場所にお店があります。
もともと建具屋さんの倉庫だった場所を、改装して作ったお店です。
店の名前の「tokotowa」には、制作した家具を “ずっと長く使って欲しい” という小林さんの願いから、「常永遠(とことわ)」という意味が込められています。
tokotowaの店主の小林さん。
お店といっても、家具を制作する工房と事務所とショールームが兼用なので、毎日確実に開いているというわけではありません。
小林さんは「お客さんが来てくれるのは嬉しいけど、1人でやってるから納品とかで出かけてる事もあるし、連絡もらえると確実に大丈夫だよ。…たまに寝てることもあるしね。」と笑いながら教えてくれました。
お店の2階は、今まで制作したものを展示したショールームになっています。
独立されて、この場所でスタートしたのは2006年。今からちょうど10年前です。
写真の奥に置かれているオットマンがある家具が独立された頃に制作されたものなんだとか。
「散らかっててゴメンね。」と、小林さん。
小林さんは昔、印刷会社勤務や庭師、営業など色々な仕事をされていましたが、宮崎県で家具作りに出会い、現在、家具の製作をされています。
「結構、遠回りしちゃったな。」と笑う小林さんの家具は、飾らず、すごく素直でシンプルな家具ばかり。
初めて見たときから、その家具が自宅にあるイメージが湧くものばかりです。
tokotowaさんの家具は、お客さんからオーダーをもらって制作をされます。お客さんは個人の方からお店の方まで様々。
どんなオーダーに対しても、小林さんは「tokotowa」という店名通り “常に長く” 使ってもらえるように家具を制作していきます。
そんな色々な家具を制作されている小林さんに「好きな家具って何ですか?」と訪ねると、小林さん個人としては “無塗装” の家具が一番好きなんだと教えてくれました。
無塗装の家具は、「時間の経過」や「使用する人」などで、少しずつ “一緒に歳を重ねていくように” 色がついていくんだそうです。
ショールームの奥にある家具も、無塗装の家具で、10年という時間の経過でこれだけ味わい深い色になりました。
隣接した工房にもおじゃましました。
壁に掛けられた工具。オーダーされた家具に合わせて、それぞれに合った工具を選びながら制作していきます。
ひとつひとつ、丁寧に。
お店には、古い「薪ストーブ」がありました。
独立された10年前から使用しているものらしいんですが、今も現役で広い工房を暖めてくれる優れもの。
“良いものは長く愛される”
tokotowaさんらしい薪ストーブです。
tokotowaさんの家具に使用する木材も、主に無垢(むく)の木を使用している事が多く、なるべく岐阜の木を使用したいので、郡上まで木を買いに行かれることもあるのだそう。
地元で育った木を使用し地元の家具を造る。当たり前に思うかもしれませんが、なかなか出来ません。
そんな当たり前の事を当たり前にできるtokotowaさん。これからも注目です。
お店に行く時はtokotowaさんにお問い合わせの上、ぜひ行ってみてください。
tokotowa
岐阜県各務原市蘇原沢上町1-1-2
時間:10:00〜17:00
休み:月曜日
さかだちブックスをフォローする