【各務原市】肉の大和屋「肉寿司」/岐阜ランチ
ある日のお昼に編集部が向かったのは、各務原市那加にある「肉の大和屋」さん!

編集部の事務所から歩いて2分ほど、那加メインロード沿いにある“まちのお肉屋さん”です。数年前にリニューアルして、おしゃれで入りやすい雰囲気になりました。

左から5代目の植田英雄さん、4代目の植田勇さんとひろみさん
昭和4年に始まり、あと4年で創業100周年を迎えるという老舗の精肉店。現在は3代目の植田實さん、4代目の勇さんとひろみさん、5代目の英雄さんの3世代が現役で店を守っています。
「精肉店というと敷居が高く感じる方もいらっしゃいますが、リニューアルしてガラス戸越しに店内が見えるようにしたり、ショーケースを対面式にしたりして、入りやすいお店づくりを心がけています。お肉はお客様の好みや予算に合わせて、厚みを変えて切ったり、焼肉用のセットをご用意したりもできますのでお気軽にご相談ください」。

ショーケースには美味しそうなお肉がずらり。A5等級の飛騨牛や岐阜県産黒毛和牛をはじめ、けんとん豚、清流美どりといった県産ブランド肉が揃います。
「大切にしているのは、筋や脂などのトリミングをしっかりやること。利益を削ってでも丁寧に処理をすることで、より美味しいお肉を提供しています。そうすれば、次もまたお客様がうちに来てくれますから」と勇さん。品質の良いお肉が揃うのもさることながら、新鮮なうちに丁寧に下処理をしてくれているのも、肉のプロが営む精肉店ならではなんですね。





ショーケースの奥の壁には、おすすめの飛騨牛や内臓、加工品などの種類と値段が一目でわかるメニューボードが掲げられています。焼肉のタレや調味料も揃っていて、冷蔵庫の中には真空パックされたホルモンやタン、飛騨牛の生ハムなども!
思わず、夕食用のお肉をいろいろ買いたくなりますが、実は今日の目的は…

2024年4月から販売がスタートした「肉寿司」なんです!!
この肉寿司は、ローストビーフが大好きだという5代目の英雄さんが商品化したメニュー。「飛騨牛をもっと手軽に食べてもらいたい」「精肉屋だからこそ提供できる新鮮な肉の美味しさを知ってもらいたい」という思いから、何度も試作を重ねて完成したこだわりの手毬寿司です。
「にんにく醤油」「しょうが醤油」「わさび岩塩」、「トリュフ岩塩」の4種類があり、トリュフ岩塩以外の「三種盛り」もあるとのことで、そちらを注文!



肉寿司は注文が入ってからローストビーフをスライスして作ってくれるため、しばらく店内の椅子に座って待っていると、ひろみさんが天井を指さして「実はこれは昔、牛を吊るして運んでいた滑車のレールなんですよ」と教えてくれました。お店をリニューアルするときにも、“これはお店の歴史だから”と取り外さずに、赤く塗ってオブジェのような形で残すことにしたのだそう。さすが、100年近く続く老舗の精肉店らしいエピソードでした。
そして、お待ちかねの「肉寿司」と、肉のお吸い物の「肉吸い」が目の前に…!

肉寿司 三種盛り 800円、肉吸い 200円
なんとも華やかで贅沢な手毬寿司です!早速、一口ずつ頬張ってみると…とにかく目を見開いてしまうほどの、衝撃の美味しさ!!
飛騨牛のローストビーフの上品な旨みを、「わさび塩」ははっきりと、「しょうが醤油」はキリリッと、岐阜市の焼肉店「壽家」さんの焼肉だれの「にんにく醤油」はガツン!と感じさせてくれて、同じローストビーフなのにまさに三者三様、全く違う肉の楽しみ方ができることに驚きます!しかも、ローストビーフ自体の美味しさが半端ない…!口の中で優しくゆっくりと旨みが広がっていく感じなのですが、薄くスライスしたものを幾重にも重ねているため、歯切れの悪さや筋が残る感じが全くありません。お米とローストビーフの一体感もたまらず、食べ終えるのが惜しい気持ちになりながら、じっくり味わっていただきました!

関西風のかつおだしで牛バラ肉を一気に炊いた「肉吸い」は、極薄切りの肉がひらひらと舞うようにたっぷり入っていて、上質な脂の深みと甘みが溶け出し、これまた美味しい!!寒い季節に、体の芯から温まります。
老舗精肉店ならではの絶品の肉寿司と肉吸い、そして美味しいお肉を買いに、ぜひ「肉の大和屋」さんを訪れてみてくださいね!
肉の大和屋
住所:各務原市那加栄町24-1
営業時間:10:00〜19:00 ※肉寿司は販売数量限定のため、売り切れ次第終了
定休日:水曜、第3水木曜
TEL:058-382-0313
Instagram:肉の大和屋 @nikunoyamatoya Niku sushi 肉の大和屋 @niku_sushi_nikunoyamatoya
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