【THE GIFTS SHOP】7/21~8/18「味わう、夏」フェア開催！（後編）／山川醸造vol.2

岐阜市のシンボル金華山の麓を長良川が流れる地、岐阜市長良にある「たまりや山川醸造株式会社」さんは、木桶を用いた伝統的な「たまり醤油」と「豆味噌」をつくる醸造蔵です。

前回の「山川醸造vol.1」の記事では蔵の中でたまり醤油がつくられる様子をお届けしました。

今回は、そんな山川醸造さんに新たにやってきた木桶について、山川醸造の4代目を継ぐ山川華奈子さんにお話を伺いました！

▶︎新たな木桶でのたまり醤油づくり

一般的に醤油作りに使われる杉の木桶は、酒蔵などで使われていたものがまわってくることがほとんどなのだそう。現在山川醸造さんで使用している木桶は、あと50年もすれば使えなくなってしまうと言われています。

しかし、近年は工業化などにより木桶の生産自体が減少しているため、新たな木桶を確保することが難しくなっています。

そんな中立ち上がったのが、小豆島の「木桶職人復活プロジェクト」。山川醸造さんはこのプロジェクトに共鳴し、クラウドファンディングで資金を集め、新たな木桶を発注しました！たまり醤油屋からの注文は戦後初だったそうです。こうして、2019年2月に新たな木桶が山川醸造にやってきました。

山川醸造さんでも新品の木桶を使うのは創業後初めて。見せていただいた桶の色はまだ真新しく、木目もはっきりと見えます。

よく見ると、部分的に醤油が染み出して濃い色になっていました。こうして少しずつ、木桶自体も育っていくんですね。

木桶の上からも様子を見せていただきました。

そこには熟成が進んだたまり醤油の姿が！濃い黒色でありながら、どこか透明感のある液体がなみなみと溜まっていて、マスクをしていても醤油の香りが感じられるほど。

新たな木桶がやってきてから約2年後の2021年3月、木桶の下の方についた蛇口からたまり醤油を抜く「生引（きびき）」が始まりました。蛇口は開けっぱなしにしておくとたまり醤油が溢れていってしまうので、他の仕事の合間を見ながら引いていきます。

こうして完成したのが「新桶初たまり」。通常は、発酵を抑えるために火入れをしますが、木桶から引いたそのままの味を楽しめるよう非加熱で出荷されてるそう。同じ方法で仕込んでいるたまり醤油「十水仕込溜醤油長良」と比べると、少し色が薄く、すっきりとした香り！食べ比べて、違いを味わってみるのもいいですね。

※「新桶初たまり」はTHE GIFTS SHOPの「味わう、夏」フェアでも販売中です！貴重な新桶で作られたたまり醤油を、ぜひ味わってみてくださいね！

蔵見学の後は、山川醸造さんの蔵の向かいにある直売店へお邪魔しました！

たまり醤油を用いた商品がずらりと並んでいます。

濃厚でまろやかな味わいの「十水仕込溜醤油長良」や、一般的な醤油の倍の旨味が詰まった「伝承美濃地溜みのび」などのたまり醤油から、たまり醤油をつかった万能調味料「だし入り醤油漆黒」など、山川醸造さんの定番商品がそろいます。

その他にも、「たまごかけごはんのたれ」「豆腐にかける醤油」「まぐろのづけだれ」「ザクギリ野菜のたれ」といった専用つけたれが並んでいます。中には「焼きもち醤油」なんていうものも！こんな風にこれはこの料理に向いていますよ、と書かれていると、思わず使ってみたくなりますよね。

それぞれの商品のイメージにあったパッケージのデザインやは、4代目である華奈子さんが中心となって進めているそうです。

そして、THE GIFTS SHOPでも大人気の「醤油プリンポップコーン」と「キャラメル醤油ポップコーン」も発見。その他にも「しょうゆかりんとう」「しょうゆマドレーヌ」など醤油スイーツもたくさん…！

「醤油スイーツの始まりは『アイスクリームにかける醤油』だったんですが、実は、当初は醤油のアイスクリームをつくろうと思っていたんです。でもそれは難しいということがわかって、じゃあアイスに醤油をかけちゃおう、という発想から『アイスクリームにかける醤油』が生まれました」と華奈子さん。

常に醤油の可能性を模索しながら、新しい醤油やスイーツを生み出しているんですね。

こちらは、最近メディアでも取り上げられて話題となっている「ふりかける醤油」。たまり醤油が圧搾された後、使われていなかった「たまり粕」を生かして作られています。お刺身やおにぎり、お肉、スイーツなど、もう一味欲しいときにふりかけるのがおすすめ！

店内を見回すと、本当にさまざまな商品が生まれていることがよく分かります。「たまり醤油を知らない人や使ったことがない人でも手に取ってもらえるように、常に新たな商品を考えています」。

次々と生み出される個性あふれる商品の一つ一つに、木桶を使って大切につくる“たまり醤油”の魅力を伝えたい、という思いが込められていました。今後も、新たにどんなたまり醤油を使った商品が作られるのか、とても楽しみです！

JR岐阜駅にあるTHE GIFTS SHOPでは、そうめんなどの麺つゆにぴったりな山川醸造さんの「だし入りたまりつゆ漆黒」をはじめ、夏に味わいたい麺類やそばちょこなどの器を集めた「味わう、夏」（冷たい麺類）フェアを8月18日（金）まで開催中です！暑い夏こそ、美味しい麺を楽しんでくださいね。

たまりや山川醸造株式会社

住所：岐阜県岐阜市長良葵町1-9

（直売店舗たまりや）
営業時間：8：00～18：00
定休日：日曜、祝日、第2・第4土曜
TEL：058-231-0951

（工場見学）
見学時間：9:00～12:00、13:30～17:00
所要時間：約45分
催行人数：5名様～（応相談）
定休日：日曜、祝日、第2・第4土曜日

THE GIFTS SHOP

住所：岐阜市橋本町1-10−1 アクティブＧ 2Ｆ

営業時間：10:00～19:00（奇数月第3火曜日はお休み、年末年始変動あり）

TEL：058-212-3255

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2021年08月04日作成