【兵庫】さかだち社会見学「阪神尼崎駅前 中央公園」
2025年6月某日、とある視察で尼崎市を訪れた編集部。3月にリニューアルしたばかりだという阪神尼崎駅前の「中央公園(セントラルパーク)」を見学したので、その模様をご紹介します!

尼崎市が阪神電気鉄道株式会社、阪急阪神不動産株式会社と一緒に取り組んだ今回のリニューアルは、まちづくりと一体となった公園整備を目的とした特例制度「都市公園リノベーション協定制度」を利用した関西初の事例として全国的にも注目を集めています。

リニューアル以前は木が生い茂り、見通しが悪かったという中央公園。24時間調査に基づいて公園内の人の通行や滞留を分析し、民間事業者と尼崎市が連携しながらリニューアル計画を進めたといいます。

「ホリーズカフェ」とイタリアンダイニングカフェ「ロッカ」の2つの飲食店が出店したほか、天然芝が広がり、のびのびと過ごせる「芝生広場」、丸太スツールが並ぶ「ちいさな広場」、緑陰の下でゆったり過ごせる「木立の広場」、ベンチやハイカウンターがある「デッキテラス」などを整備。
幅広い層にさまざまな用途で利用してもらえるよう、設備や設計に細かい工夫を施しています。

例えば「芝生広場」は、子どもたちが走りまわって楽しめるよう、地面にあえて凹凸をつけています。

「デッキテラス」周辺は、若者が読書やPC作業をするのにも便利なハイカウンター、家族や友人とお茶を飲みながらおしゃべりが楽しめるテラス席など、年齢層や利用シーンでエリアを使い分けてもらえるように設計されています。


「ちいさな広場」の丸太スツールや飛び石には、もともと公園内にあった樹木や石材を再利用し、廃棄物を削減。
また、公園内に置かれた利用ルールの立て看板は鉄板とマグネットで作られていて、後から貼ったり剥がしたりして内容が変えられるようになっています。これも、イベントの開催など公園がいろんな用途で使用されることを想定した工夫なのだそう!
隅々まで、作り手の思いや工夫が詰まっていながらも、利用者が自由に過ごせる余白もあり、とても心地の良い公園でした。

公園の向かいには尼崎中央商店街のアーケードが現れます。公園のリノベーションによって、商店街にも賑わいが波及しているそう!次回は商店街や周辺エリアにも足を伸ばしてみたいです。
尼崎市を訪れる際は、ぜひ中央公園に注目してみてくださいね!
阪神尼崎駅前 中央公園
住所:兵庫県尼崎市神田中通1丁目4
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