【各務原】木工家具工房 tokotowa(トコトワ)

各務原蘇原で木工家具の制作販売をされている「tokotowa(トコトワ)」さん。

小学校のすぐ目の前、線路沿いののどかな景色の中に、tokotowaさんの工房兼ショールームがあります。

昼下がりにお邪魔すると、下校途中の黄色い帽子を被った小学生たちが遊びながら線路を渡る、微笑ましい様子が見られました。

 

出迎えてくださったのは、木工職人の小林照尚さん。この工房をお一人で営まれています。

「暮らすまちとしても、工房を営む環境としても、田舎すぎず町すぎずちょうどいい」という各務原で小林さんがtokotowaとして独立されたのは2006年のこと。

もともとサラリーマンとして営業のお仕事をされていましたが、ある本との出会いを機に木工職人へと転身されました。

 

木は育つのに少なくとも50年はかかります。すると、木が育つのにかかる期間以上は使い続けられる家具を作らなければいずれ資源は枯渇してしまう。

小林さんはその本に書かれていた「木を使った循環型社会」という考え方に感銘を受けました。

それから、永く愛される家具作りをしたいという想いを込め、屋号を「tokotowa」(常永遠)と名付けています。

 

2階のショールームには、テーブルや椅子、ソファなど、オリジナルの木工家具が展示されており、実際の生活のイメージが膨らみます。

お客さんご自身でメンテナンスをしながら永く使えるよう、木目の方向や、木材の組み方まで、小林さんは細かな配慮を欠かしません。

木の自然の風合いを活かす無垢材を使った家具は、いつまでも触れていたくなるような心地よい手触り。

使い込むうちにゆっくりと色に深みが増していくのを感じられるのも、tokotowaさんの家具の醍醐味です。

 

独立当初から完全オーダー制で続けているのは、お客さんそれぞれに合わせた家具づくりをしたいという想いから。

お客さんの顔が見えるというのは、小林さんにとって、10年以上木工職人を続けてこられた大きな理由だといいます。

 

今の使い手の手から離れたとしても、将来的に古家具として使っていってもらえるような家具をつくっていきたいという小林さん。

穏やかな語り口から、まっすぐな強い想いが伝わってきました。

メンテナンスをしながら家具を使い続けることは、家具を育てるような感覚で、愛着が湧いてきそうです。

tokotowaさんの家具は工房兼ショールームで常時ご覧いただけますので、ぜひ足をお運びください。


tokotowa

岐阜県各務原市蘇原沢上町1-1-2

営業時間:10:00〜17:00

定休日:月曜日

電話: 080-5120-4562

※あらかじめご連絡のうえ足をお運びいただくと確実です。

HP:http://www.tokotowa.com/

Facebook:https://www.facebook.com/tokotowa628/

Instagram:https://www.instagram.com/tokotowa/

2018年05月22日作成
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