【岐阜】cd shop songs
岐阜・金華山の麓に、週に1日だけオープンする小さなCDショップがあります。
(※現在は月火定休で営業されています。)
控え目な佇まいで、うっかりしていると通り過ごしてしまいそうなそのお店は「cd shop songs」さん。
普段は白いカーテンがひかれていて、水曜日の12時から20時の間だけお店に明かりが灯ります。
外観は一見すると普通の民家のようですが、店内はまるで美術館。
40タイトルほどのCDが、絵画のように静かに並びます。
早速、店主の鬼頭さんが大好きだという中島ノブユキさんのCDをかけてくださいました。中島さんについて熱く語る鬼頭さんの表情は本当に生き生きとしていて楽しそう。知らなかったはずの音楽も、鬼頭さんが語るアーティストや曲にまつわるストーリーのお陰で、いつの間にかその世界に引き込まれます。
鬼頭さんはもともと、10年ほどネットでのCDショップを運営されていました。しかし、ネットでお客さんの顔が見えない販売の仕方が性に合わず、2014年の秋に実店舗をオープン。ご自宅の1階を1年間かけてご自身で改装されました。
実店舗のオープンには、鬼頭さんの友人で岐阜市内で骨董屋を営む本田さんの影響がとても大きかったそうです。
「物凄く大きな影響を受けましたし、現在も受け続けています。非常に大きな存在です。」と鬼頭さんは語ります。
鬼頭さんはご自身の中に相反する部分があることを感じており、それがCDのセレクトにも表れているといいます。入って左手の壁には暮らしの中におきやすい音楽が、右手にはあまり聞きなれないような個性的な音楽が並びます。
鬼頭さん「国籍や年代はバラバラですが、音楽の根っこの部分を常に意識しており、それが自分のアンビバレントな部分でもあります。とにかく自分らしい店ですね。」
ジャケットも含め、CD全体の雰囲気を壊さないようにしたいという想いから、songsさんに並ぶCDには、解説がついていません。そのため、お客さんとの会話が自然と生まれます。
取材中、3人の女性が訪れました。店内に流れていた音楽を気に入った様子のお客さんに、鬼頭さんは穏やかながらもテンポよく曲やアーティストにまつわるエピソードを話します。一通り解説し終えると「つい熱くなってしまいましたね。」と笑う鬼頭さん。
お客さんは「鬼頭さんのお話を聞いているだけで楽しくて勉強になるわ!」と言ってお店を後にしました。
鬼頭さんご自身が好きで通っていたCDショップなかにも、話しながら選曲をするスタイルのお店があり、鬼頭さんが実店舗を営むことはそういったお店へのオマージュの意味も込められているそうです。
ついつい心地よい音楽とお話に聞き入ってしまって、気がつけばあっという間に時間が過ぎていました…!
週に1度だけの特別な空間。暮らしを彩る音楽を探しに、ぜひ足をお運びください。
cd shop songs
住所:岐阜市常盤町8番地
営業時間:12:00〜20:00
定休日:月火
Twitter:@cdshopsongs
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