【岐阜】上宮寺にてアートフォーラム開催&「ラララさめのくに」発売!

岐阜市大門町の上宮寺にて、2017年10月28日〜11月5日に岐阜アートフォーラム「命ざわざわ展」が開催されています。

お寺を会場として、東海圏を中心に活躍されている様々なジャンルの作家さんの作品が展示されています。

 

出展されている作家さんの一人であり、百科(さかだちブックス)編集長の藤田さんに会場を案内していただきました!

まず会場に到着すると出迎えてくれたのは天井いっぱいに貼られた妖怪や動物たちの天井画。岐阜大学教授の佐藤昌宏さんの作品で全部で80枚の天井画が敷き詰められています。

 

少年とうさぎをモチーフにして不思議な世界観がつくりあげられているのは、林隆一さんの作品。この作品は何で書かれていると思いますか?

 

なんと、ボールペンとコーヒーで描かれているのです!

近寄ってみると、確かにボールペンの細かい線が絡み合って表現されていることがわかります。この規模の作品だとボールペン50本分が使われているのだとか…! ボールペン一本でこれだけ立体感のある描写ができるとは圧巻です。

 

 

今回の展示で特徴的なのは、お寺全体が展示室となっていて、作家さんそれぞれが自ら展示の場所を選んでいるということ。大イチョウの前に存在感たっぷりに立っているのは河西栄二さんの「ヒト」という作品。あたかもいつもそこにあるかのようで、景色と一体になっているのもおもしろいところ。

 

半分くらい見ただけでも、木工、版画、日本画、張子などなど、ありとあらゆるジャンルの作品が並んでいたのでそのことを藤田さんに尋ねると今回の展示のテーマについて解説してくださいました。

テーマは「命ざわざわ」。アートフォーラムの10年目の区切りでもある年なので、「色んな人が色んな風に生きている」ということをバラバラな作品を同じ空間に置くことで表現しているのだと言います。

 

築100年の上宮寺の建物も見所の一つです。建物自体は建て替えをしているので、100年ですが、木材は建て替え前のものをそのまま使っているため、200年以上前のものなのだとか。

庭の池は雨が降った時にだけ水が溜まるようになっているため、季節や天気によって違う表情が楽しめます。

 

続いて、渡り廊下を歩いて藤田さんが担当した「さめ部屋」に案内していただきました。

 

藤田さんの作品は、この秋出版の新作絵本「ラララさめのくに」の発表の展示。

実はさかだちブックスがこの絵本のデザインを担当させていただきました!

展示室には実物の何倍もある巨大本が置かれていたのでびっくり! デザインを担当したリトルの臼井さんも感激です。

奥深いさめの世界がお子さんや一般の方にもわかりやすく伝わるように、藤田さんの解説とずかん作家のずかんくんのイラストとともに紹介しています。

 

海の生き物を中心としたイラストを毎日SNSで発信しているずかんくんの原画は障子に挟んで、裏から光を透かしてみると市松模様の影が浮かびあがる仕組みになるという展示の仕掛けも!

お寺を会場としている展示会ならではの発想です。

 

もちろん会場でも販売しておりますのでぜひお手にとってご覧ください!

あとamazonからもご購入いただけます。こちらもどうぞご利用ください。

 

入り口には大イチョウの銀杏の販売もされていました。ほくほくでとてもおいしいそうです!

このほかにも、本堂にはミニシアターが設営され映画の上映もされていたり、障子には住職さんによる作品が描かれていたり、見所満載。

11月4日(土)には、OKBギャラリー館長・前岐阜県美術館館長の古川秀昭さんが講演もされます。

入場無料なのでぜひこの機会に足をお運びください!

 


岐阜アートフォーラム

会 期:2017年10月28日(土)〜11月5日(日)

時 間:10時〜17時

H   P:https://gifuartforum.wordpress.com/

 

イベント 古川秀昭さん講演「宗教と美術・その歴史と課題」

開 場:13時30分

開 演:14時

入場無料・先着80名

2017年11月02日作成
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