【川島】チョコラBBの製薬会社エーザイ/さかだち社会見学

テレビCMでおなじみ「チョコラBB」で知られる製薬会社「エーザイ」の国内工場のうち、最も大きい工場が岐阜県各務原市川島にあります。

「エーザイ川島工園」では団体予約に限り、工場の見学も不定期で開催されているということで、さかだちブックスも参加させていただきました!

14万5千坪、ナゴヤドーム10個分の広大な敷地には製薬工場と研究所だけでなく、薬用植物園や1万坪の日本庭園も。

普段はバスでの案内ということですが、今回は徒歩で見学です。

エーザイ川島工園が設立されたのは、1966年。川島の企業誘致と、エーザイの事業拡大のタイミングが合致したことから実現しました。

約600種類が植えられている薬用植物園は、ゴールデンウィーク頃が見頃。

敷地内にある「くすり博物館」では、ここで採集されたウコン茶がいただけますので、ぜひお試しください!

川島工園で働いているのはおよそ500人で、そのうちメインの工場に配属されているのはたった50人なんだそう!

それ以外の方は研究員や事務員として働かれています。

「工場には人ができるだけ入らない方が清潔なんですよね。」と、職員さん。

工場ではいかに機械化が進んでいるかということがわかりました。

 

厳重にセキュリティロックされた門を通って、歩くこと600メートルほど。

見学させていただく建物にたどり着きました!

残念ながら、ここから先の建物内は撮影禁止。

見学用の通路に沿って、工場内を窓から見下ろすようなかたちでの見学です。

企業秘密な部分もあるため、ここでは説明できません……ぜひご自身の目で確かめてみてください!

 

さっきとは別の扉で工場から出てくると、目の前に広がるのは美しい日本庭園。

「自然と調和した工場を目指す」ことを掲げ、日々取り組まれています。

例えば、日本庭園の池の水は工場排水を3日間かけてじっくりと浄化したもの。

厳しい検査基準をクリアしたきれいな水は、ここから木曽川へと流れていきます。

 

1970年の大阪万博の時に造園された日本庭園と同じ方が設計されたのだとか。

一般の方の立ち入りが禁止されているのがもったいないくらいの立派な庭園でした。

 

最後に案内していただいたのは、排水処理場。

美しい木曽川の水を守るために、エーザイでは県の基準よりも厳しい検査基準を独自に設けて厳しく水質管理をしています。

 

微生物を使って汚れを分解するため、時間はかかりますが、先ほどの日本庭園では驚くほど透き通った水が見られました。

ここからパイプを伝って庭園中に浄水が行き渡ります。

 

さて、見所いっぱいの工園内を1時間ほどかけて丁寧に案内していただいた後は、お待ちかねのランチタイム!

普段、社員さんの食事を担当している給食会社で作っていただいた「薬膳弁当」をいただきました。

 

この日食事をご一緒してくださった、「くすり博物館」の館長さんによると、薬膳は体を暖めてくれるため冬によいのだそう。

でも、刺激が強い食べ物でもあるので、食べすぎには要注意だそうです。

 

薬とはなるべく縁のない方がよいけれど、いざという時に助けてくれる強い味方。

みなさんが病院で処方されて飲んでいる薬が、もしかするとエーザイ川島工園でつくられているかもしれません!

また、エーザイの創業者・内藤豊次氏が開設した「くすり博物館」については、後日記事でご紹介しますのでお楽しみに!


エーザイ株式会社

住所:岐阜県各務原市川島竹早町1

工場見学:火〜金曜 10名様以上 2週間前までに予約
①10:30〜 ②13:30〜 (約45分)

HP:https://www.eisai.co.jp/index.html

2018年02月21日作成
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