大橋兄弟の漁見学と川蟹でスペシャル懐石/長良川おんぱく

長良川温泉博覧会、通称「おんぱく」。

約1ヶ月間開催される、長良川流域の自然や街、文化を再発見することができる体験プログラムです。

 

中でも、毎年大人気で予約受付開始後すぐに埋まってしまうプログラムナンバー1番、

『長良川とともに生きる川漁師 大橋兄弟の漁見学と獲れた川蟹でスペシャル懐石』に参加しました!

 

 

この日は快晴。

ツアーの案内人は山本佐太郎商店の山本さんです。

DSC_0009_1

まずは企画の説明を訊きます。

長良川の上で川蟹漁をみせて頂いたあと、丸福寿しさんでスペシャル懐石を頂けるこの企画、

本当に盛りだくさんで楽しみ!

 

DSC_0014_1

大橋兄弟のお兄さん、大橋亮一さんとご挨拶。

「説明できるかわからんけど、その辺は山本さんがおるから大丈夫!俺らはいつも通り漁するんで!」

と笑う姿がとても可愛らしい方でした。

 

 

いよいよ乗船!

DSC_0040_1

DSC_0054_1

ゆらゆらと不安定に揺れる木の船は、慎重に歩かないと川の水が入ってしまいそう。

さあ、おんぱく参加者みんなを乗せた船が出航します!

 

 

大橋兄弟の弟さん、大橋修さんの船に山本さんと乗りました。

DSC_0074_1

DSC_0084_1

水面には波が全然なく、鏡のように周りの風景が写っています。

修さんは、長良川河口堰ができたことで“川”ではなく“湖”になったとおっしゃっていました。

どこまでもキレイな川が続いている様子を見ながら、

大橋さんは「長良川っていうのは、長くて良い川だから“長良川”っていうんだよ。」と。

本当にこの川が好きなんだなぁ。

 

 

 

目的地に到着。

竹がまっすぐ上に延びているポイントが、大橋さんたちの川蟹漁の仕掛けポイントです。

DSC_0123_1

DSC_0234_1

竹についたヒモを引っ張ると、仕掛けかごの中には沢山の川蟹が!すごいです!

 

 

 

DSC_0269_1

小学生の頃からずっと漁師をしてきたから、蟹の歩く道が分かるんだそう。

10cmでも仕掛けのポイントがずれると、全くかからないという緻密さ。

大橋兄弟が漁をされている範囲で他の人が同じように捕ろうとしても、3日で諦めてしまうくらい難しいというお話だったのですが、

「それでもまだまだ蟹の気持ちは分からんから、あと30年は漁したいね〜」

と、お二人で笑ってみえました。

 

DSC_0253_1

ちなみに、川蟹のオスとメスを区別するには、お腹のつくりを見比べると分かるんだそうです。

 

DSC_0303_1

何カ所も漁に連れて行って頂き、最後はこんなにも!

アワアワ〜っとしているのは、記念写真を撮られるからお化粧してるんですって!(笑)

 

この蟹たち、今年はなかなか捕れないらしく、各地から問い合わせが来ているそう。

「頼まれたら、男としては嫌とは言えねえ」

と、私たちが降りた後も修さんはまた漁に行かれました。

 

 

修さんにご挨拶をし、丸福寿しさんへ。

いよいよお待ちかね、ツアー第二部の丸福寿しさんでのスペシャル懐石です!

DSC_0329_1

丸福寿しさんの特製ジンジャエールで乾杯!

 

DSC_0345_1

長良川で沢山みていた蟹が食卓に並べられ、

みんな一斉に蟹剥き開始です!

 

DSC_0340_1

こんなに立派な川蟹。いい具合に茹でられて、キレイな赤色をしています。

剥こうとして蟹を持ち上げると、手(はさみ)の部分に沢山の“毛”があってビックリ!

この“毛”に、小魚が隠れようとしに来たところをガシッと捕まえるそうです。策士!

 

 

DSC_0352_1

大橋亮一さんが、蟹の食べられる場所を教えてくださいます。

特に、甲羅の中が面白かった!大分いろんな部分が食べられるのですね!

 

 

DSC_0356_1

さっき教えてもらった、オスとメスの区別の仕方。

お腹が丸いのがメス(写真左)、お腹に三角があるのがオス(写真右)だそうです!

 

DSC_0401_1

丸福寿しの大将、清水孝宏さん。

川蟹料理はなかなか調理が難しいようですが、美味しく調理していただきました。

越前カニの解禁が迫っていたこの日、お店はとても忙しく、夜中から下ごしらえをしてご提供くださいました。

 

この日のスペシャル懐石メニュー(解説付き)

1、ジンジャーエール 粗糖のシロップで (国産レモン)

2、ゆでたてもくずかに オスとメス

まずはひたすら身を取り出す(食べない)

 次に軍艦巻きにかにをのせて、しょうゆがりものせて食べる

 さらにサラダにあえて食べる(エゴマ使用のドレッシングです)

3、パスタ 自家製ソースで

4、胴体のホイル焼き バター、レモンにからんだ肉汁をたのしむ

5、かにすき鍋 野菜は下仁田ネギだけ 吉野クズと共に

6、かにミソ焼き 午前5時に焼いて水分を飛ばしたもの

6.5、煮びたし かにのだしで

7、天然アユの土鍋ごはん(龍の瞳 新米)

(かにをむく事につかれてきたと思うので今年はアユに 骨までやわらか)

8、ガトーショコラ

 バターのかわりに赤水

 リキュールのかわりにミリン

 

 

DSC_0413_1

メニュー表にある、7の「かにをむく事につかれてきたと思うので」という文章、

部屋に入って席に着いた時に読んだときは、「またまた〜」と思っていました。

しかし!本当にむきつかれました!(笑)

 

柔らかめのところは歯を使って食べていたこともあり、歯と手の力が必要で、

これから1年分くらいは蟹をむいた気がします。

 

 

丸福寿しさん、ごちそうさまでした!

DSC_0431_1

食べきれなかった分はお持ち帰り。

やっぱり美味しいので、また家で頑張ってむきました(笑)

 

『長良川とともに生きる川漁師 大橋兄弟の漁見学と獲れた川蟹でスペシャル懐石』

のおんぱくツアー、とっても楽しく美味しかったです!

DSC_0314_1

参加者のみんなで集合写真。

大橋さん!これから先30年、長良川の漁師として美味しい食材をみんなのもとへ届けてくださいね!

長く良い川、長良川でいつまでもありますように。

 

 

 

丸福寿し

住所:岐阜市日置江5-72

営業時間:11時30分〜14時、16時〜21時30分

定休日:木曜日

ホームページ:http://www.maruhuku.com/shopinfo.html

 

 

 

 

 

 

 

 

〜おまけ〜

DSC_0432_1

丸福寿しの大将清水さんは、多趣味の方で、自転車、カヌー、登山など、自然をこよなく愛しているそう。

この日は太陽の黒点がよく見えるとのことで、趣味の天体観測をお店の駐車場でさせていただきました!

お好きな方は、大将に一声かけてみると話が盛り上がるかもしれません!

2015年12月07日作成
関連記事