【岐阜】春のけったリング☆ツアー開催/メディアコスモス

ゴールデンウィーク最終日の5月7日に、みんなの森ぎふメディアコスモスでは「みんなの森に大集合〜あんなコト、こんなコト、できちゃうかも〜」が開催され、ワークショップや舞台発表など様々な催し物が行われました。

その中の一つとして企画されたのが、さかだちブックスも運営に関わる「メディコス編集部」が主催する「春のけったリング☆ツアー」。

今回は岐阜市内と名古屋から集まった参加者のみなさんと、案内してくださる富樫先生の10人でツアースタートです!

 

清々しい気候で、気持ちよく風邪を切って進みます。

 

まずは喫茶店「ボーデン」さんでモーニングをしながら自己紹介。早速、岐阜の地元の話で盛り上がります。

ボーデンさんのモーニングサービスはサンドイッチかトーストを選ぶことができ、どちらにもヤクルトとゆで卵がセットになっています。ドリンクにドリンク(ヤクルト)というモーニングはなかなか珍しいですね。

 

さて、お腹が満たされたところで再び出発です!

 

到着したところは、もともと岐阜城のお堀だったらしく、「平田橋跡」という石碑が残っています。現在は、埋め立てられ暗渠になっており、道路の下に水が流れているそうです。

城下町では敵に攻められないよう、お城へ向かう道が複雑に曲がっているのが一般的ですが、岐阜の街はお城への道がまっすぐ続いています。

 

こちらの立派な建物は、喫茶店「左岸」さん。

この辺りでは、岐阜空襲や西濃地震の火災を逃れた、古い町家が未だに残っており、改装してカフェやギャラリーとして活用されている場所も多く見られます。

 

伊奈波神社の方へ進み、御鮨街道(おすしかいどう)と呼ばれる通りへ向かいます。

御鮨街道は江戸時代に長良川で取れた鮎を鮎鮨にして江戸まで運ぶ道として使われていました。

 

鮎鮨を製造していた施設の跡には立て札が建てられていることからも重要な場所だったことがわかります。

この施設から江戸まで運び、江戸に到着する頃に食べどきになるように作られていたんですね。すごい!

 

御鮨街道沿いには、現在も料亭やお蕎麦屋さんが立ち並びます。

煉瓦造りの外壁が目を引くこの建物は「石原美術」さん。今は洋館だけが残っていますが、かつてはその隣に立派な和式のお屋敷が建っていたそうです。残念ながら取り壊され、マンションに変わってしまいましたが、景観を守るために現在、この辺りの建物の高さは制限されています。

 

路地に入ると、水路が通っていました。この日は雨が降った後だったため、水量が増えていましたが、普段はほとんど水は流れていないそうです。しかし、昔は子供が泳げるほど水量が多かったそう!

この辺りに住んでいた子供だちは長良川で遊んだ後は、泳いで家まで帰ってきたとか。

 

ツアーの最後は、昔ながらの街並みが残る川原町へ。

こうして綺麗な景観が保たれているのには、様々な細かい計画のことがあってのことです。

例えば、電線が外から見えないように、特別に屋根の下を通してあったり、夜になるとあかりが灯る街灯は高さや明るさを何度も実験して取り付けてあったり…! 見えない努力があってこその街並みだったのですね!

詳しくはさかだちブックスも制作に携わった「ぎふ川原町」の本をご覧ください。

 

川原町の裏手には気持ちの良い緑地が広がります。

金華山を目の前に臨む東屋も建てられているので、休憩するにはぴったりのスポットです!

 

約3時間のツアーの締めくくりは昔ながらのレストラン「ブルドンネ」さんでのランチ。

食べ始める頃には行列ができるほどの盛況ぶりでした!ちょっと贅沢だけれど、気軽にいただけるコースランチがおすすめです。

 

今回はそれほど長くはない走行距離の中で、「なるほど!」「へえ〜!」と言いたくなるおもしろい情報がたくさん詰まったツアーになりました。

参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

次回は秋頃開催予定ですので、ぜひご参加お待ちしております。

 


けったリングツアー

メディアコスモスの春と秋の祭りに合わせて「メディコス編集部」がメディアコスモスの周辺を自転車で巡るツアー。

参加費:無料(食事代などは各自負担)

時間:朝9時から昼13時ぐらい

 

2017年05月08日作成
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