【岐阜】五月人形大特選会/美術の森

掛軸・絵画などの製造卸業として1970年に創業された偕拓堂アートさんの実店舗である「美術の森」にて、五月人形の大特選会が開催されています。

来たる5月5日はこどもの日。端午の節句と呼ばれるこの日は、男の子の誕生を祝い、その健やかな成長と立身出世を祈る、伝統行事です。このお祝いに欠かせないのが、鎧や兜をかたどった五月人形です。

偕拓堂アートさんのこだわりやおすすめを交え、今回の大特選会に並ぶ五月人形をご紹介いただきました。

大特選会に並ぶ五月人形のほとんどは、「東玉」というメーカーのもの。

人形のまちである埼玉県岩槻市に拠点をおく東玉さんは、天皇家にも人形を献上しているほどの由緒正しいメーカーです。国産の素材にこだわり、職人さんが一つ一つ丁寧に作り上げています。

朱色のグラデーションが美しいこちらの鎧は、今シーズンの一押し「草木染め」を取り入れた人気のシリーズです。

天然の草木で染めているため、どれも一点もの。一体一体色味の風合いが異なります。

武者人形の中には、実在の武将を再現した作品もあります。

武将ものの中でもっとも人気なのは義理がたいことで有名な「上杉謙信」。

これから人生という舞台で戦う我が子にも、義理がたく育って欲しいという願いを込めて贈るのだそうです。

今年は織田信長が入城して450年の節目ということで、美術の森では当時の岐阜城を再現した掛け軸と合わせた織田信長の五月人形も用意されています。

黒光りする美しい甲冑に身を包んだ美術の森の逸品をぜひご覧ください!

五月人形を横から見ると、どの武者人形も浅く腰掛けているのがわかります。

武者人形は初陣と呼ばれる初めて戦いに挑む姿。

いつでも出陣できるようにこうして手前に座っているのだそうです!

どっしりと台座に飾られているのは、着用鎧兜飾り。

お子さんが実際に着ることができるタイプで、これを着て記念撮影されるご家庭もあります。

誕生した年はまだ兜を頭に載せるのも大きすぎるくらいですが、5歳くらいにはちょうどよくなるため、お子さんの成長が感じられるのが楽しみな五月人形です。

着用型を飾るのは厳しい場合には、屏風の代わりに実際に着ることができる陣羽織がセットになっているタイプも人気があります。

兜のなかで、一際目を引いたのは、真鍮の細かい彫刻が施された兜。

名門甲冑工房の四代目雄山氏の作品です。

量販店などで取り扱っている兜は、一枚の鉄板をプレスして大量生産していますが、ここに並ぶ兜は”合わせ鉢”と呼ばれる手法で、職人さんが丁寧にはぎ合わせています。

伝統的に、長男には鎧を贈るのが決まりとされていますが、次男からは兜もおすすめです!

こどもの日といえば、鎧兜だけでなく、鯉のぼりも主役の飾り。

しかし、最近では集合住宅が増えてきており、鯉のぼりを泳がせることが難しいご家庭も多いのが現状です。そのようなご家庭におすすめなのが、鯉のぼりの掛け軸。実際の鯉のぼりの生地を使用した掛け軸で、鎧兜の背景に組み合わせて飾ることもできます。

鯉は生命力の強い魚で、中国には「滝を登った鯉が龍になる」という伝説もあります。鯉のぼりはお子さんの無病息災と立身出世の意味が込められた大切な飾りものです。ぜひ、それぞれのご家庭の環境に合わせたかたちで飾ってくださいね!


今回の「五月人形大特選会」のフライヤーは、さかだちブックスを運営するリトルクリエイティブセンターがデザインさせていただいています。ぜひ会場に足をお運びください!


「美術の森」 株式会社偕拓堂ギャラリー

住所:岐阜県本巣市宗慶557-1

営業時間:10時〜16時

定休日:水曜日

HP:http://bijyutunomori.jp/

 

 

 

 

 

2017年04月21日作成
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